【2025年最新】ブルネイ観光は何日必要?2日で回るモデルコースと費用・見どころ完全ガイド

ブルネイのオールドモスクとラグーンブルネイ

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ブルネイって何日あれば観光できるの?
モスク以外にどんな見どころがあるの?
物価や食事、治安は大丈夫?

この記事では、私の4泊5日実体験をベースに【2日で満喫できるモデルコース】を、費用目安/移動/服装・入国条件まで丸ごと解説します。

本記事で分かること
  • ブルネイ観光におすすめの2日間モデルコース
  • ブルネイ観光の見どころ(モスク/水上集落/ウル・テンブロン/テングザル)
  • ブルネイ観光の費用の目安(航空券・宿・現地移動・観光)
  • ブルネイの宿泊の選び方とおすすめホテル
  • ブルネイの入国条件・服装・注意点(2025年最新)

こんにちは!エンジニアの旅記録です!

世界一周の旅を終えた現在はフリーランスエンジニアとして働きながら海外を旅しており、これまでに38ヵ国を訪れました。
そんな私は今回ブルネイへ4泊5日の旅行で訪れて、モスクや水上集落から絶滅危惧種のテングザルを見たり、ウル・テンブロン国立公園まで実際に巡ってきました。

この記事ではその体験をベースに、「2日間でブルネイを満喫できる」モデルコースをご紹介します。
観光ルートだけでなく、食事・ホテル・費用の目安までまとめたので、旅行計画の参考にしていただければ嬉しいです!

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ブルネイ観光の基礎知識

ブルネイのニューモスクと呼ばれるジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスクの外観

ブルネイ旅行を計画する際に欠かせないのが、観光に必要な日数、入国条件、気候、そして移動手段についての情報です。
ここではブルネイ観光の基本知識について紹介します。

入国条件

ブルネイ観光を計画する際にまず確認しておきたいのが、入国に必要な条件です。
パスポートの残存有効期限やビザ要否、オンラインでの事前申請など、事前準備を整えておくことでスムーズに入国できます。
特に2025年現在はE-Arrival CardとBruHealthの健康申告が必須となっているため、見落とさないよう注意が必要です。

入国条件の基本情報

  • パスポート有効期限:入国時6か月以上/査証欄2ページ以上
  • ビザ:日本籍は14日以内ビザ不要
  • E-Arrival Cardの登録:入国の3日以内にポータルサイトからオンライン提出
  • 渡航歴および健康の申告:事前にポータルサイトから申告
  • 往復航空券:出国を証明できるチケットの提示を求められる場合あり

現地での注意点

  • 宗教上の理由による制限:金曜正午前後はモスクを含め多くの施設が一時閉館します
  • 服装規定:モスクに入る際は露出を避け、女性はスカーフ着用が望ましいです
  • アルコール持ち込み:イスラム教国のため原則禁止。しかし、旅行者は少量(制限あり)を申告すれば持ち込み可能です
  • 現金の準備:郊外やローカル市場では現金のみ利用可能な場所も多いです

注意
要件は適宜変わるため、出発前に観光局(Brunei Tourism)や大使館(在ブルネイ日本国大使館)の該当ページを再確認してください。

ベストシーズン(乾季と雨季の違い)

ブルネイの気候は熱帯雨林気候に属し、年間を通して高温多湿です。
平均気温は24〜32℃前後で安定しており、シーズンごとに降水量の差が観光に大きな影響を与えます。

  • 乾季(1月〜5月、11月〜12月頃)
    降雨が少なく観光に最も適した時期です。
    特に1〜3月は晴天の日が多く、モスク観光や水上集落散策に最適です。
    ただし、日中は気温・湿度ともに高いため、屋外を歩く際には水分補給や日焼け止めが必須です。
  • 雨季(6月〜10月頃)
    スコールが増えるシーズンですが、多くは1時間程度で止むため観光への影響は限定的です。
    むしろ雨上がりのモスクや熱帯雨林の景観は一層美しく、写真撮影にはおすすめです。
    観光客が少なくホテル料金も比較的落ち着くため、コストを抑えたい方には狙い目の季節です。

気候と観光適性の目安

平均最高 (°C)平均最低 (°C)月間平均の目安 (°C)観光適性
1月31.023.027.0◎(乾季で快適)
2月32.023.027.5
3月32.024.028.0
4月32.024.028.0○(暑さ強い)
5月32.024.028.0○(雨季入り)
6月31.023.027.0
7月31.023.027.0
8月31.023.027.0
9月31.023.027.0×(雨多め)
10月31.023.027.0
11月31.023.027.0○(乾季入り)
12月31.023.027.0◎(観光ベスト)
データ出典:Weather and Climate

ブルネイの平均月間降雨日数

降雨日数(平均)
1月約12日
2月約8日
3月約12日
4月約14日
5月約16日
6月約20日
7月約22日
8月約22日
9月約25日
10月約24日
11月約20日
12月約18日
データ出典:Weather and Climate

結論として、初めてのブルネイ旅行なら乾季(特に1〜3月、11〜12月)がおすすめです。
一方で、費用を抑えたい・混雑を避けたい方は雨季(6〜10月)も検討可能です。

【コメント】
今回私が訪れたのは9月の下旬でした。
実際にスコールに遭遇したのは4泊5日中の1日だけで、1時間ほどで雨は止みました。
しかし、スコールの日は天気が曇ったままだったので、綺麗な晴れた日の写真を撮れない1日になりました。

ブルネイ2日間モデルコース

ブルネイのオールドモスクと呼ばれるスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクの外装

ブルネイ観光は2日あれば市内のモスクや博物館、水上集落などの定番スポットから、郊外のウル・テンブロン国立公園まで効率的に巡ることができます。

1日目は「ボルネオの最後の秘境」と呼ばれるウル・テンブロン国立公園を訪れ、熱帯雨林の自然とリバークルーズを体験する日帰りツアーに参加します。
夕方はThe Empire Bruneiでサンセット鑑賞もおすすめです。
夜はナイトマーケットで夕食を楽しみます。

2日目は首都バンダルスリブガワンの中心部で、2つのモスクや博物館を訪れ、市場やショッピングセンターを散策。
午後からはテングザルを探し、水上集落を観光します。

ウル・テンブロン国立公園はボート移動や川に入るアクティビティがあるため、最終日に参加するとチェックアウト後でシャワーを浴びられない・衣類が乾かないといった不便が生じます
もし、3日間滞在するのであれば、1日目と2日目を入れ替えることも可能です。

ここでは実際の体験をベースに、時間ごとのスケジュールと観光のポイントをご紹介します。

日程時間行程備考
1日目07:30ウル・テンブロン国立公園を観光熱帯雨林・リバークルーズ・キャノピー体験
16:00The Empire Bruneiでサンセット鑑賞市内からタクシー必須(任意)
19:30ガドン・ナイトマーケットで夕飯ローカルグルメの屋台が集まる夜市
2日目08:30ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスクを観光ブルネイ最大のモスク
10:00ロイヤル・レガリア博物館を観光王室コレクションを展示
12:00スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクを観光水上に浮かぶ美しいモスク
14:00Yayasan Sultan Haji Hassanal Bolkiahを観光ショッピングモール
15:00カンポン・アイールを観光世界最大級の水上集落をボートで巡る
17:00テングザル&カンポン・アイールのボートツアーに参加絶滅危惧種のテングザルを探すツアー

1日目(ウル・テンブロン国立公園)

ブルネイ観光1日目は、ウル・テンブロン国立公園で熱帯雨林のリバークルーズとキャノピー体験を満喫します。
市内に戻ったらThe Empire Bruneiで海沿いのサンセットを眺め、夜はガドン・ナイトマーケットでローカルグルメを味わいましょう。

07:30 ウル・テンブロン国立公園を観光

ウル・テンブロン国立公園(Ulu Temburong National Park)は、テンブロン地区の原生熱帯雨林をそのまま保護しているエリアで、個人のみでは基本的に入場できず、ライセンスを持つ現地ツアーのガイド同行が前提です。
ツアーではキャノピーウォークや天然のドクターフィッシュがいる滝などを訪れます。

持ち物(推奨)
■ 水辺アクティビティ(滝・ドクターフィッシュ)向け

  • 着替え または 水着
  • タオル
  • 防水バッグ(濡れ物の持ち帰り用)
  • ビーチサンダル(移動時は歩きやすい靴+現地で履き替え)

■ ジャングルトレッキング向け

  • 長袖・長ズボン(虫・日差し・擦り傷対策)
  • 飲料水(ペットボトルまたはハイドレーション)
  • 汗拭きシート
  • 虫よけ
  • 日焼け止め
ブルネイのウル・テンブロン国立公園の橋

私のツアーではブルネイ市内のホテルに7:30集合で、バンで約80分かけてレインフォレスト・ロッジへ移動しました。
途中東南アジアで最も長い全長約30kmもあるテンブロン橋を渡ります。

ブルネイのウル・テンブロン国立公園ツアーの送迎

レインフォレスト・ロッジに到着した後は署名を行います。
朝食と昼食はツアーに含まれていて、レインフォレスト・ロッジではブルネイで食べられている朝食をいただきました。

ブルネイのウル・テンブロン国立公園ツアーの朝食

朝食を食べた後はガイドさんから説明を受けて、ロングボートに乗り込んでツアーが始まります。
ツアーには大きな荷物は持って行けないので、ロッジに預けます。
さらに注意点として、ここから先はツアー終了まで飲み物はないため、飲み物を持っていない方はロッジで購入してください。
ロングボートでの移動は炎天下に片道30分あり、さらにトレッキングでは約40分階段を登り続けます。

準備を終えた後はロングボートでトレッキングの入り口まで移動します。
ロングボートで川を約30分遡上します。
炎天下での移動となるため、帽子・日焼け止めが必須です。
ボートの揺れと水しぶきで若干濡れる可能性があります。

ブルネイのウル・テンブロン国立公園ツアーのロングボート

トレッキングはほとんどが階段を登って行き、1番上にあるキャノピーウォークを目指します。
途中危険なアリなどいますが、ガイドさんが教えてくれます。

ブルネイのウル・テンブロン国立公園ツアーでのトレッキングで歩く道

キャノピーウォークは想像以上に高く、高所が怖い方には厳しいのではないかと思いました。
特に一度登ると引き返せず、歩く度に階段が揺れて私も若干怖かったです。

ブルネイのウル・テンブロン国立公園のキャノピーウォーク
ブルネイのウル・テンブロン国立公園のキャノピーウォーク

しかし、展望タワーから眺める景色は素晴らしいので是非チャレンジしてみてください。

ブルネイのウル・テンブロン国立公園のキャノピーウォーク

トレッキングの後はロングボートでドクターフィッシュがいる滝を楽しみます。
注意が必要ですが、滝を登るとさらに上にも小さな滝があります。

ブルネイのウル・テンブロン国立公園の天然のドクターフィッシュ

ドクターフィッシュを楽しんだ後は、「カヌー」「ラフティング」「ジップライン」の中から1つのアクティビティを体験できます。
私はカヌーを選んだのですが、ロングボートで移動してきた帰り道を1人でカヌーで帰るのは結構過酷でした。(とても楽しかったですが、運動苦手な方は大変だと思います)

昼食はビュッフェ形式でどれも美味しくて驚きました。最後にスイカもいただくことができました。

ブルネイのウル・テンブロン国立公園ツアーの昼食
ブルネイのウル・テンブロン国立公園ツアーの昼食

昼食後はツアー終了になります。ブルネイ市内のホテルには15:00ごろ到着になります。

16:00 The Empire Bruneiでサンセット鑑賞

The Empire Brunei(ザ・エンパイア・ブルネイ)は、ブルネイを代表するラグジュアリーリゾートで、海に面した広大な敷地と壮麗なロビー、磨き込まれた大理石や大型シャンデリアが特徴的なホテルです。

The Empire Bruneiは宿泊者でなくてもサンセット鑑賞やカフェを楽しむことができます。
特に「East Headland」からはサンセットの時間になると赤色に染まるThe Empire Bruneiや綺麗な夕日を鑑賞することができます。

アクセスについてはブルネイ市内からは車(配車アプリDartを使用想定)で約20分かかり、片道約BND10(約1,200円)かかりますが、ウル・テンブロン国立公園ツアーが終わった後にまだ体力が残っていたら訪れることをおすすめします。

もちろん宿泊もおすすめで、1泊約40,000円から宿泊ができます。

18:00 ガドン・ナイトマーケットで夕飯

ガドン・ナイトマーケット(Gadong Night Market)は、ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワン郊外のガドン地区にある人気の夜市で、地元の人々や観光客で賑わうグルメスポットです。
屋根付きの広いマーケット内には多くの屋台が並び、ブルネイの庶民的な食文化を手軽に体験できます。

ブルネイのガドン・ナイトマーケットの入り口

マーケットでは、焼き魚や串焼き、サテー、フライドヌードル、揚げバナナなどのローカルフードが手頃な価格で販売されています。
ドリンクやデザートも豊富で、1品BND1(約120円)程度から楽しめるのも魅力です。

1つ目の見どころは、「バラエティ豊かなローカル料理」です。
イスラム文化を反映した料理から中華系・マレー系の屋台料理まで揃っており、食べ歩きにぴったりです。

ブルネイのガドン・ナイトマーケットのローカル料理

2つ目の見どころは、「活気ある夜市の雰囲気」です。
地元の人々が家族や友人と集う姿が見られ、ブルネイの素顔に触れることができます。
ブルネイ在住の方に話を聞いても「ナイトマーケットは安いからおすすめだよ!BND1から食べれるよ!」とおすすめされることが多かったです。

ブルネイのガドン・ナイトマーケットの様子
ガドン・ナイトマーケット(Gadong Night Market)について

・所要時間:1時間〜1.5時間
・料金:入場無料(料理は1品BND1(約120円)〜BND3(約360円)程度)
・アクセス:
 ・市内中心部から車で約5分
 ・配車アプリ(Dart)の利用がおすすめ
・注意点:
 ・営業時間は夕方〜22時頃まで(屋台により異なる)
 ・テーブルや椅子は限られているため、混雑時は立ち食いになることもあります
 ・アルコールの販売はありません

2日目(市内観光)

ブルネイのオールドモスクと呼ばれるスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクの外観

ブルネイ観光2日目は首都バンダルスリブガワン市内の主要観光地を巡るのがおすすめです。
モスクや博物館を見学したあと、水上集落を散策したり、絶滅危惧種のテングザルを探しに行きます。

08:30 ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスクを観光

ニューモスク(ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスク)はブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンにある国の最大かつ最重要のモスクで、ハサナル・ボルキア国王の即位25周年に合わせて1994年に完成しました。
現スルタン、ハサナル・ボルキアの名を冠しており、ブルネイの繁栄を象徴する建築物として知られています。

モスクには4本の高さ58メートルのミナレットと29個の黄金のドームがあり、29代目スルタンであることを表しています。
館内は大理石や豪華なシャンデリアで装飾され、最大5,000人の信者を収容できる壮大な礼拝ホールを持ちます。

ブルネイのニューモスクと呼ばれるジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスクの外観


見どころは、「礼拝ホール内部」です。
観光客は礼拝時間外に限り内部の見学が可能で、豪華なカーペットやシャンデリア、緻密なイスラム装飾を目にすることができます。
内部は神聖な雰囲気が漂っていて、静寂に包まれています。観光客が歩くことができるエリアは限られていますが、礼拝ホールの壮観さに驚くと思います。

ブルネイのニューモスクと呼ばれるジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスクの礼拝ホール

モスクにはいくつか入り口がありますが、観光客が内部見学するための入り口は決まっています。
靴を脱いで、簡単な署名(名前、国名など)した後中に入ります。
入り口ではローブの貸し出しもしているので、必要な方は借りてください。

ブルネイのニューモスクと呼ばれるジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスクの観光客用入り口

中を進んでいくとお洒落な階段が見えてきます。
この階段も個人的に見どころで、

ブルネイのニューモスクと呼ばれるジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスクの美しい階段

礼拝ホールへは観光客用の入り口があるので、そこから入場します。

ニューモスク(ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスク)について

・営業時間
 ・月〜水・土:8:00〜12:00/14:00〜15:00
 ・日:10:30〜12:00/14:00〜15:00
・所要時間:30分〜1時間
・料金:無料
・アクセス
 ・市内中心部から車で約10分(配車アプリ(Dart)の利用が便利)
・注意点
 ・木曜日と金曜日は終日入れません
 ・礼拝時間中は見学不可です
 ・露出の多い服装は入場できない(入口でローブ貸出あり)
 ・観光可能な時間であっても礼拝のイベントがあると観光客は中に入ることができません

10:00 ロイヤル・レガリア博物館を観光

ロイヤル・レガリア博物館(Royal Regalia Museum)はブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワン中心部にある国立博物館で、現スルタンの即位や王室の儀式に関わる宝物・装飾品を収蔵・展示しています。ブルネイ王室の威厳と伝統を間近に感じられる観光スポットとして人気です。

ブルネイのロイヤル・レガリア博物館の外観

館内では、スルタン即位式で実際に使用された豪華な王座(トロン)や黄金の装飾品、儀式用のパレード馬車、勲章や贈答品などが展示されています。
展示物の多くは実際に使われてきた本物で、きらびやかな王室文化を垣間見ることができます。

1つ目の見どころは、「スルタン即位式のレプリカ展示ホール」です。
実際の即位式の様子を再現した大規模展示で、王座や装飾品の豪華さは圧巻です。

2つ目の見どころは、「王室宝物ギャラリー」です。
各国から寄贈された贈答品や、勲章・装飾品などが並び、ブルネイ王室の国際的な交流と格式を感じられます。

入場の際は靴を脱いで館内に入ります。
チケットカウンターでBND5を現金で支払い、手荷物はロッカーに預けます。
リュックや飲料水などは持ち込み禁止のため、基本的にすべてロッカーへ入れるようにしてください。
また、写真撮影が禁止されている展示が多いため、私は撮影可否を近くの警備員にその都度確認するようにしていました。

ブルネイのロイヤル・レガリア博物館のチケットセンター
ロイヤル・レガリア博物館(Royal Regalia Museum)について

・所要時間:1.5時間〜3時間
・料金:BND5(約600円)
・アクセス
 ・市内中心部に位置し、オールドモスクから徒歩約5分
・注意点
 ・館内は靴を脱いで入場します
 ・多くの展示室で写真撮影禁止です
 ・リュックや飲料水などほぼ全て持ち込み禁止なので、ロッカーに預けるようにします
 ・入場チケットの購入は現金のみ使用できます

12:00 スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクを観光

オールドモスク(スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク)はブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワン中心部にある象徴的なモスクで、ブルネイ・イスラム建築の最高傑作のひとつとされています。
1958年に完成し、当時のスルタン・オマール・アリ・サイフディン3世の名を冠しています。

ブルネイのオールドモスクと呼ばれるスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクの外装

モスクは白い大理石の外壁と黄金のドームが特徴で、夜にはライトアップされ水面に映る姿が幻想的です。
館内にはイタリア製の大理石やイギリス製のシャンデリア、サウジアラビア産のカーペットなどが用いられ、豪華さと優美さを兼ね備えています。

ブルネイのオールドモスクと呼ばれるスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクの内装

モスクの周囲には人工のラグーンが広がり、水上に浮かぶように架けられた大理石の橋や、ブルネイ王室の伝統船を模した石造の船が見どころです。
特に、王室の儀礼用ボート「マリガイ(Mahligai)・バージ」を模した石造レプリカは、イスラム教の聖典「コーラン」の啓示から約1400年の節目を記念して1967年に建立されたモニュメントで、16世紀のスルタン・ボルキア時代の王室船をモデルにしています。

ブルネイのオールドモスクと呼ばれるスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクと石造の船
オールドモスク(スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク)について

・営業時間
 ・土曜日から水曜日:8:30〜12:00 / 13:30〜15:00 / 16:30〜17:30
・休業日:木曜日・金曜日
・所要時間:30分〜1時間
・料金:無料
・アクセス
 ・市内中心部から徒歩圏内
・注意点
 ・木曜日と金曜日は終日入れません
 ・礼拝時間中は見学不可です
 ・露出の多い服装は入場できない(入口でローブ貸出あり)
 ・観光可能な時間であっても礼拝のイベントがあると観光客は中に入ることができません

14:00 Yayasan Sultan Haji Hassanal Bolkiahを観光

スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクのすぐ東側にある商業・公共複合施設(通称ヤヤサン複合施設)です。

ブルネイのヤヤサン

モスクのドームを正面から撮れる広いプロムナードや噴水広場、土産物店・ローカル雑貨店が東西ブロックに集まり、カンポン・アイール行きの水上タクシー桟橋にも徒歩数分でアクセスできます。
夕方にはここからサンセットに照らされる美しいモスクを見ることができます。

ブルネイのヤヤサンから見た夕日に染まるスルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク
ヤヤサン複合施設について

・所要時間:20分〜1時間
・料金:無料
・アクセス
 ・市内中心部から徒歩圏内
 ・スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスクから徒歩5分圏内

15:00 カンポン・アイールを観光

カンポン・アイール(Kampong Ayer)は、ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンに広がる世界最大規模の水上集落で、「東洋のベニス」とも呼ばれています。
ブルネイ川の両岸に約40の集落が橋や桟橋、水上タクシーで結ばれ、現在も1万~3万人が暮らしているとされています。

この水上集落の歴史は約1,000年にさかのぼり、現在も学校、モスク、病院、消防署、警察署までが水上に建てられており、独自の伝統的な暮らしを見ることができます。

ブルネイのカンポン・アイール

1つ目の見どころは、「生活感あふれる水上住宅群」です。
木造の高床式住宅が立ち並び、川の上で営まれる人々の日常を間近に感じることができます。
その中を自由に歩くことができるのですが、柵もなく両サイドが川の道を歩くとまるで冒険している感じを楽しむことができます。
歩道は木板でできていて底が抜けている箇所や今にも壊れそうな箇所もあったため、足元に注意して観光を楽しんでください。

ブルネイのカンポン・アイール

【コメント】
ここは私のブルネイ観光で特にテンションが上がった場所です。
観光客も少なく、川で投網をする人や歩道を修理する人など、ここでの生活を身近に感じました。
さらに、どこまでも続く歩道に冒険心を掻き立てられて、気がついたらかなり遠くまで歩いて行っていました。

カンポン・アイールへのアクセスは、水上タクシーで片道BND1(約120円)が目安です。
ヤヤサン複合施設から川沿いへ出ると(Kaizen Sushi Yayasanの裏あたり)水上タクシーが待機しているので、行き先を伝えて乗船します。
この場所ではテングザルツアーの勧誘をほぼ確実に受けますが、参加する場合は夕方(17時ごろ)に行きたいと伝え、今は断りましょう。
私は15時ごろに勧誘に応じて参加しましたが1匹も見られず、ツアー終了後に「17時ごろの方が見つけやすい」と説明されました。(先に言って欲しかったですよね…)

ブルネイのカンポン・アイールへの水上タクシー乗り場
カンポン・アイール(Kampong Ayer)について

・所要時間:1時間〜2時間
・料金
 ・ヤヤサン複合施設近くの川岸から水上タクシーで片道BND1(約120円)
 ・復路も集落側の桟橋でボートに手を振れば拾ってくれます。
・アクセス:ヤヤサン複合施設近くの川岸から水上タクシー利用
・注意点
 ・テングザル観察ツアーの勧誘が積極的です。夕方に参加したい旨をはっきり伝えましょう。
 ・私は15時ごろに1時間以上探しましたが見つけられず、ガイドからも「朝か夕方が適している」との説明がありました。
 ・時間帯に関わらず勧誘されることがあるため、希望しない場合は乗らない意思を明確に。
 ・水上タクシーの相場は片道BND1(約120円)。それ以上を提示されたら交渉しましょう。
 ・カンポン・アイールでは炎天下に晒されることが多いため十分な飲み物や日焼け対策をおすすめします

17:00 テングザル&カンポン・アイールのボートツアーに参加

テングザルはボルネオ島固有の絶滅危惧種のサルです。
オスは大きく突き出た鼻が特徴で、1頭のオスが複数のメスと子どもを率いる「ハーレム」を形成して暮らします。
夕方や早朝の涼しい時間帯に川沿いの林で活動が活発になり、観察チャンスが高まります。

ブルネイのボートツアーで見た絶滅危惧種のテングザル

ツアー参加場所はカンポン・アイールと同じ乗り場(ヤヤサン複合施設近くの川岸)です。
その場でボートを手配する場合は値段交渉が必要です。

私が最初に勧誘を受けたときは「水上集落の名所巡り(モスク・消防署など)+テングザル」のセットでBND40(約4,600円)と言われましたが、両方込みでBND20(約2,300円)が相場なので気をつけてください。
現地で会った日本人男性2名は、2人でBND35まで交渉に成功していました。

時間帯は夕方(17時前後)または朝が狙い目です。
私は15時にガイドの勧誘を受けて参加しましたが、1匹も見つけることができず、ガイドから「夕方の17時ごろなら見れる可能性が高いよ」と言われました。
見られるかどうかに関わらず案内されることがあるため、誘われても夕方または朝に参加することをおすすめします。

所要はおおむね1時間でした。

💡相場とコツ

  • 相場:BND20前後(約2,400円)/交渉制
  • ベスト時間:夕方17時前後 or 早朝
  • 現地勧誘は時間帯問わずあり。夕方に参加希望を先に伝えるのがおすすめ。

値段交渉に自信が無い方は事前のツアー予約がおすすめです。

実際にかかった費用まとめ

実際に4泊5日の滞在でかかった費用の総額は約191,690円でした。

項目料金
食費21,368円
交通費86,144円
宿泊費53,509円
観光費29,105円
生活費58円
お土産1,506円

食費について
ブルネイの食事は、ナイトマーケットなら1品がBND1(約120円)〜BND3(約360円)で購入でき、スーパーも多いので安く抑えられます。
今回はThe Empire Brunei(通称「7つ星」とも呼ばれる高級ホテル)で3食+アフタヌーンティーを利用したため、この金額になっています。

交通費について
ブルネイへは成田空港からロイヤルブルネイ航空の直行便(往復81,300円)を利用しました。
マニラ経由など、より安価なルートもありましたが、乗り継ぎのために一度フィリピンへ入国する必要があるなど条件が面倒だったため、直行便を選びました。
現地での移動は配車アプリ「Dart」を利用していて、市内はどこへ行っても大体BND5(約600円)、市内から空港はBND9(約1,000円)ほどでした。
やや割高感があるため、歩ける距離は徒歩で移動するようにしていました。

宿泊費について
宿はThe Empire Bruneiに1泊とEZ Lodgingsに3泊しました。
The Empire Bruneiは世界に2つしかないと言われている通称7つ星ホテルなので、せっかくならと思い宿泊しました。
それ以外の滞在はEZ Lodgingsに宿泊していました。
EZ Lodgingsは個室で1泊3,000円程度でBooking.comで調べたところ評価と料金とナイトマーケットに近い立地がいいと感じて予約しました。

観光費について
今回の大きな出費はテングザル&水上集落のボートツアー(約2,300円)とウル・テンブロン国立公園(約18,604円)でした。
特にテングザルのツアーは1回目にテングザルを見ることができなかったので再チャレンジしたのと、ウル・テンブロン国立公園への送迎で当日ドタキャンした観光客がいたために送迎代を倍払わないと行けなかったことが痛手でした。

生活費について
お手洗い代です。

お土産について
お土産はThe Empire Bruneiのボールペン2本と空港でチョコレートを2つ購入しました。
ブルネイ市内にはいいなと思えるお土産屋さんが全くなく、空港でお土産をたくさん見ていました。

ブルネイでおすすめの宿泊施設

実際に私が滞在した経験と現地での情報収集をもとに、予算別におすすめの宿泊施設をご紹介します。

【予算重視】EZ Lodgings(バックパッカー・長期滞在者向け)

料金目安: 1泊約2,000〜3,000円(個室)

EZ Lodgingsは首都バンダルスリブガワンの中心部に位置するゲストハウスで、コスパの良さと便利な立地から旅行者や長期滞在者に選ばれています。
観光や仕事の拠点としても利用しやすく、特にブルネイで「安く・快適に」滞在したい方におすすめです。

おすすめポイント
  • 立地
    市街地中心にあり、主要観光地へのアクセスが良好です。
    さらに、ガドン・ナイトマーケットやThe Mall Gadongという商業施設も徒歩圏内で便利に感じるはずです。
  • 施設
    シンプルながら清潔な個室と共用スペース、Wi-Fi完備。
    ランドリー設備もあり、長期滞在にもおすすめです。
  • 雰囲気
    オーナーが親切で、現地の情報や移動手段についても気軽に相談できます。
  • 注意点
    ホテルのレセプションが同じ建物にないため、チェックインはホテルではなく徒歩5分ほど離れたオフィスで行います。
    なので、ホテル滞在中に用があるときはWhatsAppなどチャットでのやり取りになります。

【贅沢重視】The Empire Brunei(7つ星クラス・ラグジュアリーホテル)

料金目安: 1泊40,000円前後〜(個室)

The Empire Brunei(エンパイア・ホテル&カントリークラブ)は「7つ星ホテル」とも称される、ブルネイを代表するラグジュアリーリゾートです。
広大な敷地と大理石を多用した宮殿のような建築が特徴で、世界中のVIPも宿泊する名門ホテル。
宿泊者以外も館内を見学することやカフェを楽しむことができます。

おすすめポイント
  • 立地
    ブルネイ市内中心部からは車で20分ほど。
    ニューモスクや水上集落のある市内からは離れているため、観光の拠点には向きません。
    さらにせっかくここに泊まるのであれば、ホテルを楽しむことをおすすめします。
  • 施設
    屋外プール、プライベートビーチ、ゴルフコース、複数の高級レストラン、スパなど、リゾートライフを満喫できる施設が揃っています。
  • 雰囲気
    実際に宿泊して、スタッフのホスピタリティが非常に高いことが魅力的でした。
    さらに柱に使われている金色の部分は本物の金を使っているなど、館内は非常に豪華です。

ブルネイ観光の注意点

ブルネイは治安も良く観光しやすい国ですが、イスラム国家ならではのルールや制約があります。
事前に知っておくと安心して旅行を楽しめます。

入国条件(事前申告あり)

日本国籍の場合、14日以内の滞在はビザ不要ですが、入国時にはオンラインの入国申請(E-Arrival Card)と渡航歴・健康申告が必要です。
成田空港でチェックインした時には、E-Arrival Cardや健康申告をしたかを聞かれました。

モスク見学の服装

モスクに入る際は、服装に厳しいルールがあります。

  • 男性:半ズボンやノースリーブは不可。長ズボン・半袖シャツが基本。
  • 女性:肌を隠す必要があり、スカーフ・ロングスカート・長袖の着用が必須。
    入口で無料レンタルのローブやスカーフを貸してもらえる場合もあります。

モスクの開館時間

モスクは観光客に開放される時間が限られています。
さらに、開放されている時間帯であっても礼拝のイベントがあれば告知無しに観光客は追い出されてしまいます。
モデルコースのセクションに各モスクの観光可能時間についての写真を載せているので、ご確認ください。

飲酒について

ブルネイは厳格なイスラム国家のため、国内でアルコールの販売は一切ありません
旅行者が持ち込めるのは制限付きで、入国時は必ず申告が必要です。さらに公共の場での飲酒は法律で禁止されています。

食事と生活のルール

イスラム教の戒律により、豚肉やアルコールは一切提供されません。
また、ラマダン(断食月)の昼間は公共の場での飲食が制限されるため、旅行の時期によっては注意が必要です。

お土産屋さんが少ない

市内でお土産を探しましたが、東南アジアの他国のように土産物店がほとんど見当たりませんでした。
市内で唯一見つけたのはヤヤサン複合施設内の土産店でしたが、品ぞろえに特に惹かれるものは多くありませんでした。
一方、空港には複数の土産店があるため、無理に市内で探して時間を使うよりは、空港で購入するのがおすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q
ブルネイの治安は大丈夫ですか?
A

ブルネイは東南アジアの中でも治安が良い国として知られています。
イスラム教国でアルコールも禁止されているため、夜も比較的落ち着いています。
夜間も現地の人も外を出歩いていたり、私も実際に夜に外を歩いていましたが、治安の悪さは感じませんでした。
ただし、基本的な防犯意識は忘れないようにしましょう。

Q
ブルネイでは英語は通じますか?
A

はい、英語は広く通じます。
公用語はマレー語ですが、教育水準が高いため若い世代を中心に英語が話せます。
観光地・ホテル・レストラン・Dartの配車アプリでは英語で問題なくやり取りできます。

Q
ブルネイでアルコールは飲めますか?
A

ブルネイはイスラム教国のため、国内でアルコールの販売は一切ありません。
外国人旅行者が少量の酒を持ち込むことは可能ですが(規定量あり)、公共の場での飲酒は禁止です。
そのため、旅行中はノンアルコール飲料やフルーツジュースを楽しむのが一般的です。

Q
観光の際に服装で気をつけることはありますか?
A

モスクを訪れる際は、肌の露出を避けた服装が必要です。
女性はスカーフを貸し出してもらえる場合がありますが、長袖・ロングスカートやパンツを着用しておくと安心です。
王宮や公共施設も同様に、清潔感のある服装を心がけましょう。

Q
移動手段はどうすればいいですか?
A

ブルネイは公共交通機関がほとんど整備されていません。
現地の方にもバス乗り場について質問したところ、「難しいからおすすめしない」と言われてしまいました。
観光ではホテル送迎や現地ツアーを利用するのが安心です。
市内移動なら配車アプリ「Dart」が便利ですが、台数が少ないため事前予約をおすすめします。

まとめ

ブルネイ観光は2日間あれば主要スポットを満喫できます。
1日目はウル・テンブロン国立公園で自然体験を楽しみ、2日目は市内でモスク・博物館・水上集落を巡るのがおすすめです。

ブルネイは治安も良く、初めての海外旅行先としても安心。費用を抑えつつ異国情緒を楽しめる国です。

出発前チェックリスト

観光を快適にするために、チェックリストを是非参考にしてください。

  • E-Arrival Cardを入国3日以内に提出
  • 健康申告など入国条件を事前確認
  • モスク見学の可能時間を事前確認
  • Dartをインストール&空港/観光の送迎を事前予約
  • 現金(ブルネイドル/シンガポールドル)を用意(現金のみの店舗多い)
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